日々雑感

歴史は、たんなるトリビア的知識の集成ではない。歴史を学ぶとはどういうことか?

共産主義をどう捉え直すか (1) Introduction

 いま日本では、共産主義は危険思想だ、ということになっている。まあ極東情勢を鑑みるに無理からぬこととも思うが、共産主義について、今一度考えてみたいと思う。
 冷戦終結から今年で16年(?)になる。核の脅威が遠のき、冷戦は資本主義陣営の勝利に終わった。残った共産党政権も、一部を除き資本主義の導入を始めている。今だからこそしておきたいことがある。マルクス主義は何をもたらし、歴史的にどう位置づけられるべきなのか。なぜ共産主義・社会主義は世界を席巻しなかったのか。私のとぼしい知恵のおよぶ限り書いてみることにする。
 共産主義の詳らかな沿革や定義はこの際すっとばして、私なりに意味づけしてみると、功罪併せ持っているように思われる。と同時に、重商主義・自由主義経済の発達に伴って、持てる者持たざる者に社会が分化し、後者を擁護する思想となった。すなわち、共産主義思想は資本主義のアンチテーゼであり、資本主義なくして共産主義も存在しえない、ということになる。そしてアンチテーゼとして一定の効果をあげ、その社会的役割を終えたと考える。
 それはどういうことか。次回へ続く。たぶん

≪ 共産主義をどう捉え直すか (2) なぜ社会主義国家の樹立をみたのかホーム戦史はなぜ歴史学者から忌避されてきたのか ≫

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