日々雑感

歴史は、たんなるトリビア的知識の集成ではない。歴史を学ぶとはどういうことか?

続「ローマ人の物語」:歴史書のえらびかた

以前、塩野七生「ローマ人の物語」についてちょびっと書いたが、批判だけして選択肢を示さないのもアレだなと思い直したので、門外漢ながら紹介してみる次第です。ついでに、歴史書で地雷を踏まないための方法など。

厳密に攻めるなら

あたりだけど、これはいくらなんでも敷居が高い。そこで、

とかが手軽でわかりやすく、しかも学説を踏まえていていい。南川高志著の古代ローマ関係なら、ほぼ信頼していいと思います。

では、地雷とそうでない歴史書をどうやって見分けるか。


第一の方法は「いかにも売れなさそうな歴史書を探せ」です。専門家は小難しいタイトルをつけたがる傾向があるようです。たとえば
世界の尺度──中世における空間の表象
スキャンダルと公共圏
何の話かさっぱりわかりません。出版社の中の人は泣いてるかもしれません。こういうタイトルの本にビビビとくるようになったらマニアです。

ただ、こういう本は話も難しい。おすすめできるかってーとそうでもない。そこでおすすめな第二の方法が「著者指名買い」です。

良さげな本を見つけても、ちょっと待った。
国会図書館の雑誌記事検索で、著者検索してみたり、もっと簡単にGoogleで「史学雑誌 南川高志」みたいな単語で検索してみる。歴史書や論文のヒットが出たら、その人はおkです。イギリス史で一般向けの本を出してる人といえば川北稔、今井宏、岩井淳あたりがぱっと思いつくところです。

最後に、単行本でなく新書・選書を狙えという方法もありかもしれません。1冊2500円以上する単行本はパルプンテな専門書である場合がすくなくないです。

とはいえ、こういう入門書は目立たないうえに数が少ないのが難点です。このあたり、歴史学界が論文を評価しても、一般向けの著作をあまり評価しない傾向があるのが、そもそもの原因なのかなあ…などと思ったりもします。

にほんブログ村 歴史ブログへ

≪ 女王エリザベス1世のもうひとつの顔ホームSNPが勝っちゃった ≫

Comment

コメントの投稿

 
管理人にのみ表示する
 

Track Back

TB URL

Home

プロフィール


大阪在住の日曜歴史家&ウィキペディアン。ウィキペディア利用者ページはこちら。あとイギリス史・歴史関係のおすすめできる本たちはこちら



クリック募金

おすすめ本(私の本棚)
WEB本棚ブクログ



歴史系ブログたち↓
にほんブログ村 歴史ブログへ にほんブログ村 歴史ブログ 歴史理論へ

イギリス史のおすすめ

BOOKs

イギリス
イギリスのイメージや歴史を、一冊で手軽に読める入門書

イギリス近代史 宗教改革から現代まで
宗教改革以降のイギリス史。平易でわかりやすく、最初の1冊としておすすめ

スコットランド 歴史を歩く
岩波新書。スコットランドの歴史・気質が簡潔にまとめられている

財政=軍事国家の衝撃
歴史学上の新説、財政=軍事国家論。なぜイギリスが18世紀の戦争に連戦連勝できたかを分析している

「王国」と「植民地」
近世イギリス帝国のなかのアイルランド

アイルランド史を「王国」と「植民地」の双方から捉える通史。イギリスを理解するうえでも有益な一冊。

イギリス史(〜中世)
イギリス史(近世)
世界歴史大系。もっともメジャーな通史


DVDs

クロムウェル
清教徒革命の映画。普通に面白い。

エリザベス
「よき女王ベス」と愛されたエリザベス1世の前半生。ケイト・ブランシェット主演

バリー・リンドン
18世紀のヨーロッパ上流社会がよく描かれている

わが命つきるとも
トマス・モアの話。実はまだ見てない

ロブ・ロイ
18世紀スコットランドの氏族のお話。ロブ・ロイという人物は実在したらしいけど、ジャコバイトが反乱分子と描かれているのが気になる。

アイルランド・ライジング
イースター蜂起直後のアイルランド。ヒロインの子がカワイイ

Powered By FC2ブログ

最新の記事

カテゴリー

Wikia

ブロとも申請フォーム

ブログ内検索

月別アーカイブ

リンク

MAIL

名前:
メール:
件名:
本文:

最近のコメント

データ取得中...