日々雑感

歴史は、たんなるトリビア的知識の集成ではない。歴史を学ぶとはどういうことか?

ホイッグ史観の日本への流入〜徳富蘇峰と竹越三叉

ホイッグ史観全盛の時代は、ちょうど日本が西洋の文物を取り入れようとしていた頃でもあった。福沢諭吉がホイッグ史家であったことはつとに有名だけれども、それだけでは終わらない。トマス・カーライルの影響を受けた平田久や内村鑑三などの名があがるけれども、わけても国民新聞をつくった徳富蘇峰・竹越三叉は外せない。ホイッグ史家の元祖ともいうべきトマス・バビントン・マコーレーの著作を翻訳して出版、さらに各地で講読した。竹越は「格朗?」←クロムウェルと読むらしいが、これを出版している。

ブリテン連合王国が「イギリス」と名付けられ理想化され、近代化の手本となったのはこうした経緯による。それから120年ほどたった現在、日本人はいまだにこのイギリス観を払拭できていない。

いっぽうで、ホイッグ史観・進歩史観を悪と決めつけるのはどうかと思う。それじたいはひとつの歴史解釈のありかたであり、歴史的機能をはたしもした。さんざんに批判されているが、こうした批判を認識してあたるならまあいいんじゃないだろうか。

≪ 保守という唯一の選択ホームイギリス史における「保守」とエドマンド・バーク ≫

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