日々雑感

歴史は、たんなるトリビア的知識の集成ではない。歴史を学ぶとはどういうことか?

音楽事典Soundpedia

というものが開設されたらしいです。日本語版もあるようで(現在22もの記事が!!!)。
ジャンルを問わないwikipediaでは書きづらいことがたくさんあるわけで、ジャンル特化事典があればいいななんて思ったりもするので、こういう流れはありがたいです。

たとえば後見というと未成年の親代わりをしてくれる人みたいな、確かそんな感じだったですね。近世イギリス史の文脈では、未成年が相続した土地財産を好き勝手に経営して暴利をあげる権利→後見権(wardship. かなり端折ってますが)なわけで、こういう分野ごとの意味合いをいちいち書いていくと使いづらくなるだけな気もします。

福島県いわき市の有志の人たちが準備している「いわきペディア*1」もうまくいくことを願っております。史料館の人とかが書いてる尼崎市のapediaとはちょっと毛色が違うものができそうだけど、まーそれはそれで。こういうのの連携とかあると面白そうですね。


*1 10月にオープン予定とのこと。 see 「いわきペディア」開設へ 福島

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コーエーの中の人が無断転載?

コーエーったらあのコーエーである。三国志とか信長の野望とか出してるあれ。

武将データ集みたいな本だしてますな。たとえば
busho.jpg

みたいなの。

これがWikipediaからの転載である可能性が出てきたと。お互いに転載しあってるわけですな。こりゃスキャンダルのタネになるかもしれませんぞ。

◆  ◆  ◆  ◆  ◆


GFDLのことは法律や契約に詳しい人にまかせるとして。

◆  ◆  ◆  ◆  ◆


歴史上の人物について書くとき、どれだけ手を尽くしても偏見から逃れられない。ひとつには、記録に残っている事実が、書いた人にとって都合のわるいことをあえて残さなかった可能性がある。逆に都合のいいウソを混ぜた可能性もある。甲陽軍艦のなかの武田信虎が悪の権化みたいな書かれ方をしてるように。

◆  ◆  ◆  ◆  ◆


断片の情報をかき集めて、あーでもないこーでもないとやって「多分こんな感じだろ」的に歴史は書かれるわけだけれども、書き手の好みや偏見がモロに出てるものや、情報収集がいいかげんだったりするものがチマタにあふれている。厳密な検証に基づいた記述より、よくできたフィクションのほうが好まれるということなのか。

◆  ◆  ◆  ◆  ◆


それにしても、ゲーム1本に億単位のカネが必要な今、こんなところでケチってWikipediaを写すってどうよ。

管理者がたりなぁーい

ウィキペディアの管理者がたりない。下は自分で集めた統計です。2006年9月のを使ってたり、今のを使ってたりとまちまちだけど、だいたいこんな感じだと思われる。記事数はともかく編集数ベースで考えた場合、3000に抑えるためには150人くらい必要になってくる。




ひるがえって、日本人の気質というか、自ら責任を負おうって人はなかなか少ない。web of the yearに選ばれたのはいいけれど、未来はそんなに明るくない…。

ブロック・保護・削除依頼とかの対応が遅かったりするのはそういう事情もあるわけで、さらに日本語版でも管理者は本職を持ってて片手間に(しかも毎日でもない)やってるだけなわけで、…だれか助けて〜。

Wikipediaの本がでるー

ウィキペディアについてのガイド本が近日発売らしいのでいちおうお知らせまで。
管理者同期(?)のDiagraph01さんが関わった本なんだけど、商業ベースの書籍だけあって相当多少もめたりもしたもんです。文字のポイント数(大きさ)を下げて字数を増やしたい管理者側と、簡単で楽しいものにしたい出版側でいろいろありましたな。

「100倍楽しく使えます!!」(amazon.com紹介文より)

いや楽しくせんでもええねんけど…

マーシアふたたび

ウィキペディアマーシアがあまりにもアレだったので加筆しました。
ご意見ご感想求む。ここのコメントでも当該項目のノートページでもいいので。
査読依頼を使いたい気もあるけど、ちょっと使いすぎかなーという気がしつつあって依頼出しにくいのです。
coin.jpg


マーシア

マーシアを投稿。
久しぶりに投稿。
妥協の産物だー。

組織内反体制派

組織がある程度大きくなってくると、その組織のありかたに批判的ないし否定的な人たちも当然ながら出てくる。ウィキペディアにおいてもそういう人たちは、すくなからず存在する。基本的に日本社会はこうした人たちを村八分にして成り立っているわけだけれども、さてそういうやりかたは、そろそろ再考の余地があるような気がしてくる。

ウィキペディアの最大の問題は(少なくとも日本語版において)オルタナティヴがないことなんじゃなかろうか。第2のフリー百科事典が存在しないため、ウィキペディアというモノを相対化することが難しくなっている。こうした試みはぜひどこかでやってほしいものである。

反体制派(と括ってしまうのも乱暴ではあるが)とどう向き合うかは、今後重要な課題になってくるんじゃあるまいかと思う。このとき、ウィキペディアンという視点からのみものごとを見るのは極力避けたいものである。体制批判を行う人のなかには、そういう別の視点を持ち合わせている例が少なくない。

問題はコミュニケーション能力の不足から独善的・断定的言説を展開してしまうことによって「またアレか」と一括りにされてしまう、というパターンが少なくないことだ。ディベート能力とでもいうべきか、そういうのが我々全体に足りてない気がするなあとも思う今日このごろ。

おそらく外から見ると、管理者という特権集団が高度に組織化されているような印象を受けることだろう。じっさいは組織化なんぞされておらず、管理者どうしの見解の対立は日常茶飯事なわけだが。

Wikipedia頁上部に出てくる「理事選挙がどうたら」を消すの術

ウィキペディアの画面には、↓のような表示がデフォルトで読み込まれる。
まえまえから消えてくれ〜と思っていたが、ウィキマニアの旅費援助の話から、ウィキマニア参加申し込みになって、ようやくマニア終わったと思ったら理事の立候補になって…きりないやんけ!と思っていたものである。

ウィキメディア・プロジェクトのアクティブなメンバーはどなたでも2006年理事選挙で投票することができます。
投票は2006年9月20日23:59UTCまでです。


これを表示させない方法をとある方から教わった。これをやるには、アカウントを取得しないといけないけれども。利用者ページ/monobook.css(私の場合は
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%88%A9%E7%94%A8%E8%80%85:S_kitahashi/monobook.css
というページを作って、そこに

#siteNotice { display: none}

の一文を入れるだけ。これでなんと、
monobookcss.jpg
画面クリックで拡大


となる!!すばらしー!
koi2さん、ありがとうござりまする。m(_ _)m

投稿:シャフツベリ伯爵アントニー・アシュリー=クーパー

本日の投稿。

シャフツベリ伯

結局1ヶ月近くもかかってしまった。英語読むの、もっと速くなれればなぁ。つうかウィキペディアには、ろくすっぽ調べもせずに思い込みや願望で投稿するのがいくらでもいるっちゃそうなんだけどね。

「ここがわかりにくい」「これ違うんじゃね」というみなさまの声、お待ち申し上げておりまする。まあ読むの自体が大変かも、な項目になっちゃったけど…。
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楽天の中の人がウィキペディアの都合のわるい記述を削除

ていうニュースで某フジテレビから取材依頼がくるやら(受けない方向で決まりつつある)いろいろあった一日でした。つうかこういうのっていくらでもあったわけなんだが。自分で編集せずに「消せ」って命令的連絡よこすどこぞの人よりはよっぽどマシというもの。

誰も見やしないのに、自社の記事立ち上げたり、商品の項目つくったりする人なんていくらでもいる、そんなへろへろな百科事典なんです。なんだか最近、一種の権威みたいになってるけど、そういうのをウィキペディア作った人は望んでいるんだろうか。

ドイツ語版で新機能

「コンテンツの品質を向上させるための方策として、ドイツ語版Wikipediaに実験的な機能が搭載されることになった。」from CNET Japan

よくわからないけど、記事を見る感じだと、編集しても「承認」の段階を経ないと閲覧できないようになる、ということかな。

wiki


「フリーである」ことの自己否定につながりかねない気もするけど、正直いってそうでもしないと生き残れない状態にあるのも確か。ここまでオーソライズされてしまった現在、ウィキペディアの将来はそう明るくないような気がするけどどうでしょう。

最近、情報サイトを運営してる人がデータごとウィキペディアに引っ越してくる。
著作権は放棄してもらうなりGFDL宣言してもらうなりするとしても、

中立的な観点

とか、

検証可能性

とかを満たしてないサイトが多いのも事実だ。
権威にすりよる蛾か。おまいらは。

ストラフォード伯トマス・ウェントワース

ウィキペディアに久しぶりに投稿した。それにしても久しぶりだった。これだけ間があいたのも、ひとえに英語読解の遅さがゆえである。

あと、勉強していくにつれ、そうホイホイと投稿できなくなったというのもある。これで本当に間違いないか?もう調べ尽くしたと本当に言えるのか?と自問しはじめると、おいそれと書くわけにもいかなくなる。

そんなことを考えている一方で、どうでもいい記事が今日も量産されてゆく。新規投稿より加筆のほうが大変だとゆうのに。そっちのほうがもっと評価されてもいいんじゃないかと思ったりする今日このごろ。

あ、投稿したのコレね。
ストラフォード伯爵トマス・ウェントワース

「秀逸な記事」

ウィキペディアには「秀逸な記事」というのがある。選考でえらばれた記事は「秀逸」というお墨付きを与えられ、メインページなどで大々的にとりあげられる。記事の質を高めようとする仕組みのひとつだけれども、自分が書いたものがこれにえらばれるのはうれしいものである。

実際自分もそうだったわけだが、その過程を通り越してしまうと、秀逸を狙ってるのがなんだかあほらしく見えてくるのも事実だ。秀逸というタイトル欲しさ、われがわれがというのはいかがなもんだろうか、と。

shu


他にも月間新記事賞とか色々あるわけだけれども、結果的にそれに選ばれるのはいいとして、選ばれることを目的にするのは、はた目にみてどうなんだろう。これは、自己反省も含めてのことだ。

ま、しょうもないスタブを量産するよりはいいか。

ウィキペディアンである理由

「価値のある、大事なものは本当は、フリーで万人に開かれてあるべきなのだ」from ぼくのweblog「表現で食べていくことについて」

「なぜ対価のない活動をつづけるのか?」
最近質問されることが多くなって、あーだこーだと理由をつけてみたりしていた。けれどもこれで、蒙がひとつ啓かれたような気がしたので一部引用させてもらった。

そうなのだ。人間にとって、社会にとってそれが真実必要なものなら、それは開かれてあるべきなのだ。


某巨大掲示板の、「1次史料を和訳するスレ」みたいなところで、こんな発言もあった。

「誰が好きこのんでわざわざメシの種をタダで提供するのか」

一字一句その通りかどうか自信はないけれど、まあこういう趣旨の発言だった。


歴史学の世界も、こういう世界に堕してしまったんではなかろうか。機関リポジトリの論文公開は遅々として進まない。1次史料の和訳公開なんて、まずありえない。出版される本は、これでもかというくらいに高い。なかには一般発売しない書籍もあったりする。ブリタニカやOxford DNBは利用料を取る。

歴史学者の数と収入を確保するための手段といってしまえばその通りだけれども、こういう構造が裾野を自ら狭めてしまっているんではなかろうか。

功名心や売名行為によって成り立ってしまっている歴史学の世界は、いったい何を目的としているのか。

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